BS Stainlessから、石油・天然ガス・輸送業界向けの画期的なステンレス鋼・アルミ製のパイプライン被覆製品、「SoundMet」をご紹介します。
絶縁被覆材に使われるステンレス鋼とアルミは、石油及びガスの処理・輸送、石油化学処理、発電所を始め多くの業界にとって非常に重要な意味があります。BSStainlessは現在、新たな被覆装置の細部の仕上げの段階に入っています。この装置は、シェフィールド・ハラム大学との共同開発による、騒音の低減に主眼を置いた2年に及ぶ一大プロジェクトから誕生しました。
石油・ガスのパイプラインには、最適な水準での作動を確実にするための効果的な遮音材が必要です。既存の装置では、まずパイプを絶縁材で覆い、その上に遮音用の質量負荷ビニール(
MLV)を巻き、さらにすべてを一つにまとめ、天候の影響を受けないようにするための最終層として、ステンレス鋼またはアルミニウムの被覆シートを被せ、バンドで固定しています。弊社が新たに提案するのは、被覆シートと遮音材を一体化させ、双方の材料を一つの製品として提供することであり、それがSoundmetです。平均的な石油やガスプラントの5%~10%は、コンプレッサーやポンプがある場所など、特に大きな騒音の出る所で遮音材を必要としています。こうした騒音は従業員にとって不快であるばかりでなく、危険ですらあり、またエネルギーが騒音や振動となって失われることで効率が下がるため、金銭的な損失につながります。
MLVは、人間の健康に害を及ぼす従来のビチューメンや鉛と異なり、安全で高い効果の得られる減音材です。 (電話 +44(0)1772337555)までご連絡ください。通常は絶縁材にMLV(ポリ塩化ビニール〈PVC〉に硫酸バリウムを充填したもの)を巻き、そこに金属被覆材を被せますが、Soundmetの場合、MLVと金属被覆材が一体となっているので、取り付け作業時間が大幅に短縮され、コストダウンにつながります。特にオーストラリア、カナダ、アメリカ、ヨーロッパ、日本、シンガポールでは取り付けに伴う莫大な外注費用が発生しているケースもあり、SoundMetを導入すれば、経済的な効果がすぐに得られることは明らかです。
既存のパイプライン絶縁用被覆装置では、金属被覆材は、曲面や縦方向で重なった部分にシーリング材を用いて固定されています。これにより、金属同士が接触することになり、金属被覆材自体は一般的に効果的なのですが、湿気の侵入によりCUIが生じる場合があります。Soundmetを使用すれば、接触するのは金属とMLVであり、強度もこの接着部分の方がはるかに高くなることが引張試験で証明されています。またこの部分はたとえ浸水しても影響を受けず、ガルバニック腐食(異種金属接触腐食)も起こさないので、対象装置の製品寿命を大幅に延長することに貢献します。
斬新で他に類のない画期的なSoundmetの遮音材は十分な試験・分析を経て、現在は開発の最終段階にあります。同時に弊社では、この製品を量産する上で必要な自社内機械装置の設計を入念に行っています。2015年初めにはSoundmetの本格的な提供が開始される予定です。
お客さまとBS StainlessにとってSoundmetとは何かという問いかけに対し、販売部門ディレクターのマーク・アーモンドは、「Soundmetは、BS Stainlessブランドにとって非常にすばらしい画期的な開発品です。同時に、より新しい、より進歩した金属の利用法について我々が懸命に模索を続けてきたことの新たな証でもあります。遮音用金属被覆材の未来を担う製品です」と語っています。製品の詳細に関するお問い合わせは、マーク・アーモンド
Soundmetは、2015年にシンガポールで開催される次回の天然ガスに関する会議「ガステック(Gastech)」で、主要テーマに取り上げられる予定です。今回の弊社のプロジェクトからはもう一つ、革新的な塗装被覆材Coolmetも誕生します。こちらもBS Stainlessの商標で、極低温絶縁材として、Soundmetと組み合わせて使うと最も効果的です。Coolmetに関する詳細は近日中に発表します。この件に関する最新情報や、BS Stainlessの重要なニュースおよび情報を確実にお知りになりたい方は、BS Stainlessが定期的に発行するニュースレターをご購読ください。